「みんなので作った俳句で歌を作ったら面白いのでは!?」と思い、
2月中旬に、「みんなで作る俳句ソング企画」を立ち上げました(*^^*)

計18名の皆さまから素敵な言葉をいただきました!ありがとうございます!
今回は、頂いた言葉がどのように歌詞になっていくのか、文章校正の方法やポイントなどをご紹介して参りたいと思います!

もちろん、完成した歌詞もご紹介させていただきます♪

Contents

文章校正前の状態をチェック!

まずは、SNSで集まった18名の言葉をいただいた順にご紹介します。

くらくら桜
舞い落ちる 桜色した 春がきた
散歩道 花くずを追う 猫の子ら
遅すぎる 雪が舞う舞う 雪化粧
薄紅の 頬に唇 春は来ぬ
春空に 踊る天使は 桜色
春の宵 寄り添う影も 華やいで
うらうらら
花霞 悲しみさえも おぼろげに
冬の次 春がきたよ つぎは夏
花吹雪 旅立つ背中 かき消され
さくら並木の
凍てる月 溶け落つ水で 春が咲く
散るからと 咲かぬ桜は ありません
ごちそうと お酒と桜と 笑うキミ
春が降る
にこっとね
ただひとひらの 夢を残して

お題が「春」もしくは「桜」だったので、全体的に統一感はあるものの、このままでは歌詞としてストーリ性がなく、ただの言葉の羅列になってしまいます・・・T▽T。。ソレハモッタイナイ



レッツ作詞、というか文章構成!

作詞にもいろいろ手法はあると思うのですが、今回は「0から作詞する方法」ではなく、ある程度言葉やフレーズがある中でそれらを「どう組み上げていくか」が中心のお話になります◎

まずは文章構成の準備!付箋に言葉を全て書き出してみる

まずは、対象となる文章を全て付箋に書き出します。
今回は、いただいた方ごとに書いてみました。
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この際、ただ書き出すだけでも良いのですが、「どんな要素をもった言葉なのか」を考えておくと、後の構成(≒分類)が効率的にできます♪

例えば写真の「舞い落ちる 桜色した 春がきた」の場合は、「出会い」や「桜」「明るいイメージ」などが要素になります。
※この時点で細かく考えすぎると、構成できないので、あくまでザックリと要素のイメージをもっておくことが重要です。

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全て終えると、こんな感じになります。もはや紙におさまりきっていないですね…w

全て書き出したら、グループごとに分けてみる

言葉の持つ要素ごとに付箋を分類していきます。
特に「こう分けなきゃいけない」というルールはないので、思いつくままザックリと分けていきましょう。

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何度も付箋が行ったり来たり、剥したり貼ったりした結果、今回は「春の訪れ系」「花が咲いてる系」「別れ・ちょっと悲しい系」「その他」に大体分けてみました。


いよいよ作詞っぽい?グループ分けからストーリーを組み立ててみる

先ほど分類した付箋を、「分類の中で」ストーリーになるように並べ替えます。この際、”やっぱこっちの方が良い”と思ったらそれは変えちゃいましょう!

「あ、やっぱり元の位置の方が良かった」と思ったらまた戻しましょう♪(だから付箋がやりやすい←これ結構重要)
意図した文章を作るため、行ったり来たりの思考錯誤による構成は、とっても重要だと思います(*^^*)

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今回の歌詞は大まかに「春の訪れ→別れ」になるように文章を構成してみました。
なので、構成の仕方によっては逆の「別れ→春の訪れ」とすることも可能ですし、「花が咲いている系」を中心に展開させる歌詞の構成もできると思います。この辺り、ストーリーを組み立てる人によって個性が出る部分なので、興味深いです。

実際に構成した文章を書きだしてみる

付箋の往来が一先ず落ち着いたら、付箋を並べた順番に、紙に書き出してみます。
紙に書き出すことによって、文章の前後関係がより分かりやすくなるので、最終的な構成の際に便利です♪

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実際に書き出してみると、「やっぱりここ前に会った方が良い!」「前後逆の方が、日本語的に綺麗だし、読み手が色んなイメージできそう!」などの想いが出てくるので、そのイメージに従って再度構成します。
※文章構成の最終段階なので、納得いくまでやりましょう♪



納得がいくまで構成したら、歌詞完成!

構成していく中で、春の訪れから始まり、別れの流れにはするけど、ただの別れじゃなくて、ちょっと相手を想う余韻を残したい!という想いが芽生え、ガシガシと構成を続け…そして完成したのがコチラです(*^^*)

うらうらら さくら並木の 春が降る
春の宵 寄り添う影も 華やいで
舞い落ちる 桜色した 春が来た
凍てる月 溶け落つ水で 花が咲く
春空に 踊る天使は 桜色

散歩道 花くずを追う 猫の子ら
花吹雪 旅立つ背中 かき消され

遅すぎる 雪が舞う舞う 雪化粧
薄紅の 頬に唇 春は来ぬ
散るからと 咲かぬ 桜はありません
冬の次 春が来たよ つぎは夏

にこっとね
花霞 悲しみさえも おぼろげに
ごちそうと お酒と桜と 笑うキミ

ただひとひらの 夢を残して

くらくら桜

今回は「オリジナルソングの歌詞」を校正したので、メロディーやサビに該当する部分でも分けてみました♪

絶対的な正解はないので、ぶっちゃけこの構成、一生できてしまいますw
なので、ある程度方向性やストーリーが見えたらそれに向かって走り、「キメる(決断する)」勇気も大事です◎
が、あくまで良いものを作ることが大事だと思うので、キメと柔軟を臨機応変に、行ったり来たりできるのが一番良いと思います(∩´∀`)∩



文書を構成した後は・・・

今回は文章の構成方法からストーリーの完成(今回の場合は歌詞完成)までをご紹介しました。
これから完成した歌詞に、メロディをつけていきたいと思います♪
どんな曲になるか、これから楽しみです(*^^*)

※今回は文章の構成方法として、諸々ご紹介しましたが、アイディアやタスクの整理や管理などにも使えるので、ご自分のスタイルに合わせて活用してみてくださいっ♪
もしもちょっとでもお役に立てたら嬉しいですっ!