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はじめに

音楽はイラストや建築、HP制作等と異なり、目で確認することができないため、制作に必要な期間が分かりづらいという特徴があります。

「作曲って、どうやって閃くんですか?」や
「曲を作る時って、メロディが降ってくるんですよね?!」とクライアント様から質問されることがあります・w・

もちろん、作曲において「閃き」は重要ですし、時に閃きがきっかけとなって曲が完成することもあります。
ですが、それだけでは作曲はなかなかできません(私の場合…w)

そこで今回は、Lettersが楽曲製作を承る場合の製作工程を例に挙げながら、作曲に必要な期間についてご説明していきます!

 

曲を作る前に絶対必要な3つのポイント

依頼を受けて曲を作る場合には、楽曲製作にあたって必ずクライアントの目的が存在します。
この目的を共有しないままでは、いくら曲を作っても「うーん。なんか違う」と、折角作った曲が無意味に…という勿体ない&残念な結果に…。

超重要!曲をつくる目的を共有しましょう!

イラスト制作の場合、例えば

  • 「結婚式のウェルカムボードを作りたい」
  • 「漫画のキャラクターを描いて、そのデータもほしい」
  • 「アニメーションの背景のラフ案がほしい」

などが制作の目的になります。

クライアントの目的(=欲しいもの)によって、納品時の形態やレベルが変わります。これは、イラストに限らず楽曲制作でも同じです。
楽曲制作の場合は、

  • 「オリジナルソングを生演奏して、サプライズしたい」
  • 「今ある歌詞に曲をつけて、音源のデータもほしい」
  • 「CM用のメロディーパターンが3つほしい」

などがクライアントの目的となります。

クライアントの想いをきちんと具現化するため、
Lettersでは、楽曲制作前のこの段階をとってもとっても重要視しています!

この目的を必ず共有した上で、次のステップへと進んでいきましょうヽ( ´▽`)/

オリジナルソングの曲調や雰囲気はどうしますか?

イラストは、同じ“人”を描く場合でも
「可愛いく幼い感じ」や「メタルな感じでカッコ良く」「和風な雰囲気で落ち着いた感じ」など、オーダーによってイラストがガラリと変わります。

これまた音楽でも同じです・w・
例えば「大好きだったんだ」という同じ言葉でも
「悲しく歌うのか」「暗い感じにするのか」「明るく伝えたいのか」などによってメロディーやリズムが変わり、曲の雰囲気が大きく異なります。

曲の長さはどうしますか?

意外と確認し忘れるのが「曲の長さ」。
生演奏でも音源でも、ラフでも、「どのくらいの曲の長さが良いのか」は、必ず確認が必要です。

結婚式の余興の場合を考えてみる

例えば、結婚式披露宴で、余興でオリジナルソングを演奏する場合を考えてみましょう。
披露宴のスケジュールは分単位で進行されています。
余興の持ち時間は、15分前後の場合がほとんどです。

しかもこの持ち時間、チューニングや挨拶、撤収などの時間も含まれているため、
余興の準備や挨拶は余裕をもって10分と設定すると、演奏可能な時間は5分程度となります。

そのため、制作する楽曲の時間は5分以下でなくてはなりません・w・
演奏の前にDVDなどを流すケースもあるので、そうすると演奏時間に割ける時間はもっと短くなります。

 

作曲に必要な期間

これらの必要事項を確認したら、いよいよ作曲へ!
今回は「歌詞構成が必要な場合」と「歌詞構成が必要ない場合」の2つのパターンの製作期間についてご説明します(*^^*)

歌詞の構成が必要な場合(例:お手紙をオリジナルソングにする)

例えば、こちらの楽曲は新郎のお母様と新婦のお手紙が歌詞の基になっています。

メロディーの基になる歌詞を構成!

作曲に入る前に、頂いた2通のお手紙から
「歌詞にする部分」を選び
更に、伝えたいことがサビ部分に来るように「歌詞の順序の入れ替えや、必要に応じて言葉の置換(でも意味は崩さないように)」を行ないます。

お手紙の分量にもよりますが、1~2週間ほどで歌詞のベースが完成します。

準備が整ったらいよいよ作曲♪

長い道のりでしたが…
歌詞のベースができたら、いよいよ作曲開始ですっヽ( ´▽`)/

ベースの歌詞にメロディーをつける⇒歌詞を再構成⇒メロディーをつける⇒歌詞を再構成…
大雑把ではありますが、この工程を繰り返して、
メロディーも歌詞も精度が高まっていき、1~2週間で曲のラフが完成します!

なので、歌詞構成が必要な作曲の場合はおおよそ2~4週間の期間が必要ということになりますね・w・

歌詞の構成が必要ない場合(例:短い詩に曲をつける)

30~100字程度のショートソングで、歌詞の構成が必要ない場合(必要に応じて多少の添削は行います)は、2日~1週間程度でメロディーのラフが完成します。

文字数が短いと、1番・2番の構成や文章量の調整も必要ないので、作曲の期間も短くなります。

 

「どんな状態で納品してほしいのか」も忘れずにチェック!

メロディーのラフが完成したら、クライアントにメロディーを確認していただきます
(通常、この段階ではpiano+vocalもしくは、guitar+vocalの状態です)。

メロディーのラフでOKが出たら、クライアントの希望の納品形態

  • 会場での生演奏
  • 唄入りの音源をデータで(アレンジVer)
  • カラオケをCDで(唄入りとカラオケ入り)

など、に応じて練習やレコーディングなどを行ないます(*^^*)

作曲が完了した後も、納品形態によってさらに、下記のように製作期間が必要です。

  • 生演奏…1週間程度
  • アレンジした音源…1~1.5か月程度
  • カラオケ音源…1~2か月程度(キー調整やメロディー調整が入ります)

 

おわりに

以上をまとめますと
「オリジナルソングをつくりたい!」とご依頼があってから、ご希望の形態でお手元に作品が届くまでにはおよそ2週間~3か月が必要になります。

お急ぎで制作したい場合、制作目的や状況に応じて対応可能ですので、letters@sozoen.comまで、お気兼ねなくご相談ください(*^^*)